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第256回 JFAアカデミー 6期生入校

4月5日AM10:00から、JFAアカデミー熊本宇城の6期生の入校式が宇城市小川総合文化センター・ラポートで行われた。満開の桜が散り始めた爛漫の春、18名の6期生は希望に胸を膨らませてアカデミーの生活をスタートさせた。JFA(日本サッカー協会)からは当初、大仁邦禰会長が入校式出席の予定だったが、コスタリカで行われたFIFA U-17女子ワールドカップでの日本代表の決勝進出を受け、急遽、出向かわれ、入校式には原博実専務理事に出席をいただいた。対スペインとの決勝戦は日本時間のAM7:45からTV放映された。2対0での優勝の嬉しい結果を原専務が式辞のご挨拶の中で披露された。U-17と言えば6期生のすぐ上のカテゴリーであり『君たちの門出にふさわしい嬉しいニュースで、大きな夢に向かって頑張ってもらいたい』旨の激励をいただいた。

平井宏英宇城副市長に来賓祝辞をいただいたあと、スクールマスターとして私は次のような激励の言葉を贈った。『18名の6期生の皆さん、JFAアカデミー熊本宇城へのご入校おめでとう。そして皆さんは3日後の8日には宇城市立小川中学校に入学されます、併せてのお祝いを君たちと、保護者の皆さまにお伝えしたい。まずはこのような場所で学び、さらにサッカーの基本からを優秀なスタッフに指導を受ける環境に身を置く、ありがたさの感謝を保護者の方々に伝えて欲しい。そして、君たち全員の良い所は、大きな夢を胸に強く持っていることだと思う。夢の実現に長い道のりだが共に歩きだそう。ただ、人間は長所と短所を併せ持っている、ストロングポイントとウイークポイントとも表現するが、君たちは個々に"自分の弱みを知らなければならない"。例えば足が少し遅い、あるいは体が硬く怪我をしやすい、プレーに関しては視野が狭い、利き足だけで反対の足の使い方が下手等、いろいろあるだろうが、個々にはその自己の弱みを知り、是正することが、実は大きな夢の実現にとても大切なことで、自分で気づかなければスタッフに相談して、先ずは自分のウイークポイントを知ることをやってほしい』と、大きな目標に向かって、小さなことを積み重ねる大切さを伝えた。

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(5日:アカデミー入校式 スクールマスター挨拶)

在校生代表の4期生、林田滉也君の歓迎の挨拶は、最上級生として身に付けた落ち着いた雰囲気で確かな成長を目にすることができた。続いて18名の新入生が個々のテーマに添った決意表明を行った。「創造」「感謝」「責任」「リスペクト」「夢」「誇り」「仲間」「規律」~と言ったテーマを一人ひとりが大きな声で、多くの人の目でしゃべる、新入校生にとっては初めての仲間との協同作業。その幾つかを紹介しよう。

「創造」長尾泰成~僕は夢を叶えるためにこのJFAアカデミー熊本宇城に来ました。ここでもっと技術を磨いて、創造性を高めていきたいと思っています。創造とは「今までなかったものを、新しく作りだす」ということです。創造には基本技術が必要です。サッカーでは、これまでのプレーに満足することなく今までなかったプレー、アイディアを作りだします。学校や生活でも、基本的なことを大切にし、今までになかった発想や伝統を作っていきます。僕は今までにない、新しい自分を造りだせるよう努力し、必ず夢を叶えます。

「努力」田尻将太~僕は試合で走るのが苦手でした。チームの負けが重なりこのままではいけないと思いそのために毎日走りました。すると少しずつですが、今までは自分のプレーで精一杯だったのが、人のため、チームのための動きができてきました。何より負けたあと不満を言うのではなく、もっと努力が必要だと思えるようになりました。勝つための準備に努力は大きく関係していると思います。アカデミーでの生活では、家にいるときよりも努力するチャンスはたくさんあると思います。今自分にできる努力を「今しかない」と思いながら、目標に向かい努力します。

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(5日:アカデミー入校式 6期生決意表明)

私は熊本の「ジェーンズの会」の一員だが、熊本で明治4(1871)年から、熊本の10歳~15歳までの子どもたちが、アメリカの教師L・L・ジェーンズの英語だけで英語、数学、物理、科学等の授業を受け、後に国内外の教育界、実業界等各界をリードする人材を数多く輩出した熊本洋学校。ジェーンズは英国パブリック・スクール(ジェントルマンを養成するための私立学校)の教育制度を理想として、全寮制にして、生徒たちに知識注入だけではなく、自己啓発による人格形成を目指した教育は、JFAアカデミーの理念と相通じる部分を感じる。

6期生は翌7日、アカデミー恒例行事としての、小川町の隣の美里町の「日本一の石段3333段」の登りを4名のスタッフと共に行い、8日には小川中学校の入学式にのぞむ。"目指すのは世界""夢を叶えよう"。

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(7日:3333段 頂上にて)

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