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第284回 外しまくったら勝てないよ

これは日本代表がUAE戦にPK戦で敗れた翌日の、セルジオ越後氏(日刊スポーツ評論家)のコメント。前回に続いて紹介しよう。『PK戦だけ見ても、精神面に差がありすぎたね。負けたのは残念だったけど、あのUAEのキックを見たら負けて当然という感じだった。日本は今大会初めて先制されて、慌ててしまったね。本田と香川がPKを外して負けたっていうけど、試合中から何本ミスしているんだ。彼らはしょせんクラブでは定位置確保すら微妙な選手。その2人が日本の中心なんだから勝てないはずだよ。でもこれでチームをやり直し、これまでを清算するいいチャンスだよ。W杯で負けて、アジア杯で負けて、これで監督だけ代えて再出発なんて、まさか協会は考えていないだろうな。W杯で惨敗した後は誰も責任を取らず、負けた原因すらきちんと分析しなかった。アジアで4強にも行けなかったんだから、今度こそ、しっかり敗因を分析してほしい。そして新監督を迎えるというのなら、協会はきちんとアギーレ監督の任命責任を取り、呼んできた人間は職を辞するべきだ』。手厳しい意見だがまさに至言。

セルジオ越後氏は世界のサッカーを知り、卓越した技術で日本でもプレーをして青少年の育成にも貢献されて、現在の立場があり、その"大所高所"(たいしょこうしょ~大きな視点で)からの辛口のコメントは的を得ている。私はサッカー界に身を置いてようやく8年目。駆け出しもよいところだが、他競技の監督や県市の体育協会に永年携わり、今回の日本協会の監督や代表チームの問題は、傍目八目(おかめはちもく~第3者には物事の是非が当事者よりよくわかる)だが、意見を持ち、失礼を顧みず申し上げれば、セルジオ氏に共鳴する点が多いと思っている。この辺りの思いを、W杯予選敗退直後の2014・7月15日にアップした、私のブログ「Old Dremerの戯言」266回の"W杯所感~3"を敢えて引用してみたい。

~「ところで、日本代表の次の監督がすぐに決まりそうだが、何故そんなに急ぐのだろうと言うのが正直な気持ち。『貴方は解っていない、急がなければ良い人材を求められない』、そんなお叱りを受けそうだ。しかし、ザッケローニ監督が率いた日本チームが予選突破出来なかった敗因の分析、戦術面の検証、それらの総括は一体どこで行われたのか。もちろん第3戦を終えた段階で、監督・選手を交えて行われているようだが、全員が帰国して、日本協会主導でのさまざまな総括を経て、共同記者会見を行ってようやく次のステップが始まるのではないか。辞任したザック監督の離日も実に早かったし、いろんな理由はあるだろうが、主力の本田選手や主将の長谷部選手はなぜチームと一緒に帰国しなかったのか。中略~『負けた試合から学ぶ点が多い』負けた時、苦しい時こそリーダーの人間性が問われる。中略~監督の人選。外国人監督のメリットは「経験豊富」以外には余り浮かんでこない。デメリットは「言葉」、もちろん通訳は居るが、微妙なニュアンスや咄嗟の指示もすぐに伝え難い。現に第1戦のコートジボワール戦、布陣変更の際の監督の指示は伝わらなかった。「生活習慣の違い」これも上手く行っている時は目立たないが、苦しい局面では大きな障害になる。本人との契約金、報酬も決して安くないが、スタッフを何人も連れてくるから、その経費も馬鹿にならない。7月7日の日刊スポーツ紙の興味深い記事を紹介しよう。石川秀和氏の「侍ブルーの立て直し"強国に観るヒント"」~20回目のW杯は4強すべての母国監督で占められた。過去19回の優勝監督もいずれも自国出身。つまり、外国籍監督が率いたチームはこれまで一度も優勝したことがない。今回もその歴史は繰り返された。~欧州で活躍する日本人選手は増えたが、海外の主要リーグで指揮したことのある日本人監督はまだいない。自国監督でW杯の頂点に立つにはまだ多くの時間がかかるが、外国人監督起用のデメリットは、日本人監督では反転してメリットになると思う、選手同様に指導者の育成が急務ではないか』。

そして、今回のオーストラリアでのアジア杯の日本代表は敗戦の翌日、現地シドニーで解散、本田、香川あたりは欧州のクラブ合流で出発。アギーレ監督以下本体は25日に帰国した。ただ、今回もまた監督以下チーム全員と強化担当技術委員会、その主導での戦術、情報、映像、さらに医科学の分析等の総括は出来ないままのようだ。監督の八百長疑惑の告発受理の有無、あたりが特化して報じられるだけだが、またしても日本協会は同じ轍を踏み、国内のファンに納得のいく答えを示せていない。代表チームに動揺を与えた監督の留任は一般的常識ではあり得ない。セルジオ氏のコメントの最終部『協会はアギーレ監督の任命責任を取り、呼んできた人間は職を辞すべきだ』の言葉の意味を感じて欲しい。小手先ではなく本当の日本の強化が強く求められる時にきている。私の永い監督体験から言えるのは『勝因を磨き、敗因を知る』、特に敗因分析には精査に時間を要した。

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